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インパール作戦に思う [日本考]


インパール作戦(1944年3月に日本陸軍により開始され7月初旬まで継続された、援蒋ルートの遮断を戦略目的としてインド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦のことである。補給線を軽視した作戦により、多くの犠牲を出して歴史的敗北を喫し、無謀な作戦の代名詞として現代でもしばしば引用される。Wikipediaより)では何万という兵に言語に絶する悲惨な死に方をさせることになりました。同胞の民の命を、今生の体験を、一顧だにせず、ただ国家の戦略の駒として無惨にも使い果たしました。

このころの作戦本部の、あるいは指揮官の頭にあるのは、人の持つ精神的能力を知・情・意に分けるなら、そのうちの、勝とうとする意欲だけだったと言えると思います。
人に備わった知と情が麻痺していたと言えるのではないでしょうか。
勝つために知が働いていない。生ある生身の人間に対して情が働いていない。

「意」だけでは良い結果が得られないばかりか、人として大変間違った行いをしてしまうという、この作戦だけでなく、第二次大戦を遂行した大本営のやり方は、そういう悪しき例ではなかったかと思います。

731部隊の人体実験もそうです。化学的知見を動員していますから、知は働いているとしても、人としての情が、まったく麻痺してしまっています。
治安維持法で、共産主義者や文化人を弾圧しましたが、これは、日本社会の知と情を機能させなくしたものです。

そんな社会は、戦争に勝つという目的すら達成できないのです。
そればかりか、「一億玉砕」などと言えば、相手国からも、日本人=戦う兵、と見なされ、東京大空襲をはじめ、市街地が無差別に攻撃されることにもなってしまうのです。広島、長崎への原爆投下の口実にもなってしまったのです。

もちろんそういう判断の下、無差別に爆撃をした米側にも問題がありますが、一億の人間の有する精神力の知と情が、麻痺状態となり、戦争に勝つことのみを願う意志の塊となってしまうということは、豊かであるはずの人間の精神を自ら放棄して、鬼畜となってしまうという愚かなことなのです。

そんな方向に社会を向かわせてはなりません。

以上が本日のメッセージです。

本日のおまけの写真は、久しぶりに顔を出したお日様にカメラを向けてみました。ただ白くなっちゃったので、サンバイザーを通して再挑戦しました。ファインダーは覗きませんでしたよ。

IMGP0339.jpg


IMGP0341.jpg


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ファルコ84

インパール録画して見ました。
指揮官は、国家や自分の名誉・欲望のため
兵隊を虫けらのように扱い
戦場国に甚大な迷惑をかけ
自分たちの責任も感じず、他人のせいにし
何の戦争だったのか見るに耐えません。
戦争に人の正気等ありません、戦前回帰などもってのほかです。
by ファルコ84 (2017-08-19 23:59) 

SUN FIRST

短い文章で斯くもよくまとめたもんだと感心しきりでした。
「知」「情」「意」ですよね。
現政権の「欲」ばかり「嘘」だらけ、インペーイ作戦てのはどうでしょう?


by SUN FIRST (2017-08-20 00:20) 

momotaro

ファルコ84さんへ

> 何の戦争だったのか見るに耐えません。
おっしゃるとおりひどい戦いぶりでした。
> 戦争に人の正気等ありません
英・米は冷静に戦ったような気がします。
狂わなければできないようなことは、やる資格がないのだと思います。
> 戦前回帰などもってのほかです。
同感です。
by momotaro (2017-08-20 04:57) 

momotaro

SUN FIRST さんへ

> 短い文章で斯くもよくまとめたもんだ…
お褒めに預かり光栄です。実はなぜかPCの調子が悪くて、スマホで原稿を書いたので、短くスッキリとの方針で書きました。
> 「知」「情」「意」ですよね。
そうです。「知に働けば角が立つ、情に棹差せば・・・」の知・情・意です。
現政権のインペーイ作戦・・・
これも歴史に残る大失政でしょう。座布団3枚!
by momotaro (2017-08-20 04:59) 

majyo

>人の持つ精神的能力を知・情・意に分けるなら
戦いをこういう分け方にしたのですか。さすが分析家
確かに「意」だけが勝っていたのでしょう
そこにあるのは兵士は駒であると言うことだけ
勝たねばならぬという根拠のない意志だけでした。
戦争は勝ったものも負けたものも、鬼畜となるのは歴史が証明していますね
by majyo (2017-08-20 08:10) 

momotaro

majyo さんへ

一旦戦争が始まると「欲しがりません、勝つまでは」になってしまいます。つまり、「戦争に勝って初めて平和が来る」になり、平和のために戦うような心理になりますが、人はやはり、知情意のバランスがいつでも取れていなければいけないと思います。
「勝とう」「勝たなければ」という意欲だけになってしまうと、人間ではなくなってしまうと思います。
戦争を始める政治家はあくまで知情意が正常に働いていなければなりません。
そうでなければ戦争をする資格がないのです。もっとも正常に働いていれば、そういう結論は滅多に出るものではないと思いますが。
今の日本の政権は、知も情も極めて貧弱、想像力も甚だ乏しい。こういう政権が思慮浅く戦争に首を突っ込んで「国のため、平和のため」とか言って「勝つまでは・・・」となると、戦中の再来、国民が鬼畜にされてしまいます。
あの政権は危な過ぎます!
by momotaro (2017-08-20 12:24) 

gonntan

日本の場合は「目的はなんだったのか」が忘れられるんですね
なんのために 誰のために 戦争を仕掛けたのか
最終的な着地点はどこなのか?
そういうビジョンがないままにいつの間にか誰かが引っ張っていって
「俺頑張ったし」「俺の責任じゃねえし・・」ってなっていく
知 情 意  すべてがバランス良くあることが
トップの絶対条件ですね
 
by gonntan (2017-08-20 12:36) 

トックリヤシ

簡潔な文章を読んでいて、
これって当に現政権のことじゃない! とガッテンしました。
知・情・意・・・知は無知、情なんて皆無(忖度は情じゃない)
意だけで突っ走る鬼畜内閣ですな。。。
by トックリヤシ (2017-08-20 17:15) 

momotaro

gonntan さんへ

天皇のため、とか国家のためとか、そんな正当化だけが残るんですね、他はみんな忘れちゃって・・・
> 知 情 意  すべてがバランス良くあることが
  トップの絶対条件ですね
はい、そう思います。

by momotaro (2017-08-20 18:53) 

momotaro

トックリヤシさんへ

>意だけで突っ走る鬼畜内閣ですな。。。
そこまでは言ってませんよ、鬼畜内閣に何をされるかわかりませんから。
あれ、言っちゃった?
by momotaro (2017-08-20 19:00) 

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